読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

…転々…

極楽寺4号踏切以外のこと

「お買い回りください」という表現に違和感を感じる

f:id:yuigahama354:20161010144300j:plain
近所のスーパーでは店内放送の最後に
「それではみなさま、ごゆっくりお買い回りください。
と付け加えるのです。

「お召し上がりください」のような二重敬語で違和感があるという話ではなく、
店員が客に対して「買い回れ」と言っていることに対して違和感があるのです。


スーパーならまだしも、デパートでもこの言葉を使っていることに驚きました。

そりゃスーパーやデパートには買い回るために行くことが多いでしょう。
でも、それは客が買い回ろうと思って店舗に足を運ぶのであって、
店員に買い回れと言われる筋合いはないです。


僕が住んでいた関東近郊では
「ごゆっくり、お買い物をお楽しみください。」
という表現が一般的だったように思うのです。
「お買い回りください」という表現は聞いたことがない。

同じように違和感を感じている人は、ほかにもいるらしい。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
okwave.jp
ameblo.jp


そもそも「買い回る」とはなんぞや、ということで広辞苑を引いてみようとしたら、
毎日新聞にも同じことを思った記者がいたらしく載ってないのだそう
そこで困ったときのWikipedia先生「買回り品」。

買回り品(かいまわりひん)とは、最寄り品が普通生活雑貨のことを指すのに対し、耐久消費財や趣味品などを指す用語である。このような商品は価格や品質の比較のため、消費者がいくつかの商店を「買い回る」ためこのように呼ばれる。

また、教えて!gooベストアンサーには

英語の shop around の訳語のようです。私は業界関係者じゃありませんけど。


ショッピングセンターへの断章(加藤秀俊 著作データベース)
http://homepage3.nifty.com/katodb/doc/text/2729.html
(引用開始)
ひとくちに買物というが、買物とはそもそもなんであるのか。(中略)
しかし、わたしの知っている語法でたいへんおもしろいアメリカ英語がある。それは"shop around"という表現だ。文字どおりに訳せば、“買物をしてまわる”ということだが、ここでいう“買物”とは、じっさいに品物の受け渡しがおこなわれる、ということなのではない。ある店に行って品物を見て、サヨナラといって出てきて、つぎの店に行ってまたおなじことをくりかえす。それが"shop around"ということなのだ。
(引用終り)


スーパーマーケットは日本が考えついたものではなく、アメリカから輸入されました。その際、上記のような文化も輸入したのです。
店のアナウンスの意味は、「ひやかし大歓迎でございます。広い店内、ご自由に存分にご覧になって、どうぞお楽しみくださいませ」、「『買わないなら、とっとと帰った』などとは、口が裂けても申しません」ということです。
以上、「買いまわる」は直訳語なので、日本語としてはやや不自然な感じを受けるかたもいるわけです。すっかり日本にとけこんだスーパーですが、日本語だけで考えては埒(らち)が明かない部分もあるでしょう。

そういう意味だとすれば、
「ごゆっくり店内をご覧ください」とか
「○×でお過ごしください*1
で、いいのではないかと思うのです。


shop aroundを直訳してしまったが故の違和感ですが、
結局のところ、直訳の「うちの店舗を見て色々買って行けよ=お買い回りください」と言っているようにしか思えません。
買い回れというのであれば、買い回るだけのメリットを提示してほしいものです。


なので、もういっそのこと、
ダイコクドラッグみたいな店内放送にしたらいいんじゃないかと思います。

本日は 当ダイコクチェーンに ご指名 ご来店下さいまして まことにありがとうございます
当ダイコクチェーンでは ただいまお時間限定タイムサービスを行っております
お時間限定があるがゆえに 他にはぜったいに出せないこの価格
ぜひ あなたの目で 耳で 体で 感じてください
さぁ ただ今のお時間は 超激安のワンダーランド 超激安の大海原となっておりますれば
次から次から出て参ります黄金の品 白銀の品 出して出して出しまくりまして
お時間限定タイムサービスは どうぞ ご家族 お友達と お誘いあわせの上
ただいまのお時間 お買い得なお時間に ご利用下さいますよう
従業員一同 心よりお待ち申し上げておりま~す


いらっしゃいませっ!
だいとっかです!
いらっしゃいませっ!
だいとっかです!
おっじかんげんてーだいとっかです!


大特価!大特価!大特価です!

でも、言うほど安くないよね。

*1:ヨドバシカメラの肉声放送ではこういう表現を使っているようです